ストーリー
この作品は、多くのドストエフスキー作品がそうであるように、非常に長大なものであるため、いつものような形式でストーリーを紹介するのは難しいです^^;そのため、私の言葉でストーリーを書くのは断念しました。しかし、背表紙裏の説明がこの作品をよく表していると思うので、抜粋しようと思います。
「聖書に(ルカ福音書、第八章三二―三六節)、悪霊に憑かれた豚の群れが湖に飛び込んで溺死するという記述があるが、本書は、無神論的革命思想を悪霊に見たて、それに憑かれた人々とその破滅を、実在の事件をもとに描いたものである。」
感想
ひとくちにロシア文学といっても、ドストエフスキーとトルストイはかなり違うなぁと改めて思いました。今回読んだのが『悪霊』で、最近読んだトルストイの作品が『戦争と平和』だったので、余計そう思いやすいのかもしれません。どう違うのかというと、トルストイの作品は全体的に調和しています。例えば、『戦争と平和』などには、とてつもなくたくさんの人物が登場するんですが、しかし、やはり調和がとれているのです。しかし、ドストエフスキーの作品は(特にこの『悪霊』は)、いろんな人物がそれぞれ矛盾しあった思想をいたるところでぶちまけていて、調和などといったものは全く見られません。どちらがいいというわけではありませんが、このような作家たちを生みだしたロシアという国と、そのときの時代の流れはすごいと思います。
それと、やはり世界の文豪と言われるだけあって、ドストエフスキーは筆力がすごいと思いました。人物描写もそうですし、会話なんかもまるで目の前にその人がいるかのように感じられるほどです。なにより、破廉恥なものとか、卑劣なことを描くのが非常にうまく、ダイナミック(こういう言い方が適当であるかどうかはともかく)だと思います。特に、日本人にはああいう風には書けないだろうと思いますね。感服してしまいします・・・
ところで・・・
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